地方で教員として働くという選択 都市部との違いと探し方
地方で教員として働くという選択 都市部との違いと探し方
教員の求人は都市部に集中しがちですが、地方にも私学・高専・通信制など独自の求人があります。Uターン・Iターンで地方の学校を検討するときに知っておきたい違いと、求人の探し方を整理しました。
概要
教員の求人情報を眺めていると、東京都や大阪府など都市部の掲載数の多さが目につきます。実際、私立学校の数そのものが都市部に集中しているため、求人一覧の見え方にも偏りが出ます。ですが、これは「地方に求人がない」ことを意味しません。
Uターンで地元に戻りたい、家族の事情で勤務地を変えたい、都市部の競争を避けたい——理由はさまざまですが、地方での転職を考える人は一定数います。 この記事では、都市部との違いと、地方の求人をどう探すかを整理します。
詳細
教員免許は全国どこでも使える
まず前提として、教員免許は都道府県ごとの資格ではなく、全国で通用する国家資格です。ある都道府県で取得した免許は、他の都道府県の学校でもそのまま使えます。勤務地を変えることと、免許を取り直すことは無関係だと考えて差し支えありません。
公立と私立で、探し方がまったく違う
公立学校の教員になるには、その都道府県・政令市が実施する教員採用選考を受ける必要があります。地元に戻って公立で働きたい場合は、志望する自治体の選考日程に合わせて準備することになります。年1回の日程に限られるため、時期を自分で選ぶ余地は多くありません。
一方、私立学校は学校法人ごとの採用で、欠員が出たタイミングで随時求人が出ます。地方であっても、私立の求人であれば年度途中に動きが出ることがあります。私立と公立の仕組みの違いについては私立と公立、教員の働き方はどう違う?で詳しく整理しています。
都市部に無い求人もある
地方だからといって選択肢が私立の一般的な教科だけとは限りません。高等専門学校(高専)は都市部より地方に多く立地しており、高専の教員になるには?で扱ったように、研究・実務の業績を評価する採用の道もあります。また通信制高校の中には、本校を地方に置きながら全国から生徒を受け入れている学校もあります(勤務の実態は通信制高校の教員という働き方を参考にしてください)。都市部にいるときには目に入りにくい選択肢が、地方には存在します。
検討するときに確認しておきたいこと
地方の求人を検討する際、都市部の感覚のままだと見落としやすい点がいくつかあります。
- 通勤の前提が変わることがある。 公共交通機関の本数が少ない地域では、自家用車での通勤が前提になっている学校もあります。募集要項や学校の採用ページで、通勤方法の想定を確認しておくと安心です。
- 住居や引っ越しの支援は学校ごとに差がある。 住居手当や社宅の有無は自治体・学校法人の規程によって異なります。募集要項に明記されていない場合は、選考の過程で確認しておくのが確実です。
- 学校見学・説明会に足を運ぶ機会が限られる。 遠方からの応募では、事前に学校を訪れる機会が少なくなりがちです。オンラインでの説明や面談に対応しているかどうかも、応募前に確認しておくとよいでしょう。
いずれも「地方だから不利」という話ではなく、都市部とは前提が違うので、確認する項目が変わるという理解が近いです。
地方の求人はどう探すか
当サイトでは都道府県ごとに求人一覧のページを設けています。地元や希望する地域が決まっているなら、その都道府県のページを直接見るのが早道です。
上記は一例です。都道府県ごとの一覧はエリアから探すからすべて確認できます。都市部に比べると掲載数は少なくなりますが、その分、1件ごとの募集要項をじっくり読む余裕もあります。
まとめ
教員の求人は都市部に集中して見えますが、地方には私学・高専・通信制などそれぞれ独自の求人があります。教員免許は全国共通なので、勤務地を変えること自体に制度上の障壁はありません。通勤・住居・見学機会など、都市部とは確認すべき点が変わることを踏まえたうえで、都道府県ごとの一覧から検討を始めてみてください。
なお、待遇や支援制度は自治体・学校法人ごとに異なります。詳細は必ず個別の募集要項でご確認ください。