🏫 ティーチャーズキャリア教員免許を活かすキャリアサイト | 運営: このキャリ

トップ > コラム > 高専の教員になるには? 公募の探し方と求められる資格

高専の教員になるには? 公募の探し方と求められる資格

高専の教員になるには? 公募の探し方と求められる資格

高等専門学校(高専)の教員は、中学・高校の教員とは採用の仕組みが違います。公募がどこに出るのか、応募資格として何が問われるのか、教員免許は必要なのかを、国立高専機構と各高専の実際の募集要領をもとに整理しました。

出典: ティーチャーズキャリア編集部 / 最終更新:

公開: 2026-08-17

概要

「教員免許を活かせる進路」を探していくと、あるところで高等専門学校(高専)の教員という選択肢に行き当たります。ところが調べ始めると、中学・高校の採用とはずいぶん様子が違うことに気づきます。求人が学校の採用ページではなく「公募」という形で出ていて、応募資格の欄には教員免許ではなく学位のことが書かれている——ここで戸惑って、検討をやめてしまう人が少なくありません。

高専は、中学校を卒業した学生が入学する5年一貫の学校です。文部科学省の説明によれば、全国に国公私立あわせて58校(国立51校・公立3校・私立4校)あり、在学生は53,305人です(令和7年度)。修業年限は5年一貫(商船学科は5年6か月)で、多くの高専には本科卒業後にさらに2年間学ぶ専攻科が置かれています(出典: 文部科学省「高等専門学校について」)。

つまり高専は、15歳から入学する学校でありながら、制度上は大学と同じ高等教育機関です。この「二つの性格をあわせ持っている」ことが、採用の仕組みが中高と違う理由でもあり、中高の教員経験が評価される余地がある理由でもあります。この記事では、公募がどこに出るのか、実際の募集要領に何が書かれているのかを確認していきます。

詳細

公募はどこに出るのか

国立高専の場合、探す場所はほぼ一つに決まっています。独立行政法人国立高等専門学校機構が、教員公募のページで「国立51高専及び本部事務局で現在公募中の教員採用情報」をまとめて公開しています。北海道から沖縄までの公募が同じ一覧に並ぶので、勤務地を広く考えられる人にとっては、ここを見るだけで全国の状況がつかめます。

一覧に出ているのは、職名・専門分野・応募締切といった見出しの情報です。応募資格や職務の詳細は各高専のホームページにある募集要領(多くはPDF)に書かれていて、機構のページにも「募集要領(各高専HPリンク)をご覧いただくか、直接、募集先にお問い合わせ下さい」と案内があります。条件を判断するには、必ず各高専の募集要領まで開く必要があると考えてください。

職名としては、教授・准教授・講師・助教のほか、特命教授・特命准教授・特命助教といった呼び方も使われています。中高の「専任教諭・常勤講師・非常勤講師」とはまったく別の体系です(中高側の区分については専任教諭・常勤講師・非常勤講師は何が違う?で整理しています)。

応募資格には何が書かれているか

ここがいちばん気になるところだと思います。実際の募集要領を見てみましょう。明石工業高等専門学校の教職員公募には、たとえば次のような応募資格が示されています。

読み取れることが三つあります。

一つ目は、専門分野によって求められる学位の水準が違うことです。工学系の学科では博士、教養系の科目では修士、という書き分けがされています。

二つ目は、「又はそれと同等以上の研究若しくは実務の業績を有する方」という一文が共通して入っていることです。学位そのものではなく、それに相当する業績でも応募できる道が用意されているという意味になります。企業で技術者として働いてきた人、あるいは実務資格(上の例では技術士)を持つ人を想定した書き方です。学位がないから最初から対象外、と決めつける必要はありません。

三つ目は、任期の扱いです。上記の例では、博士の学位が「取得見込」の状態で採用される場合には任期が付く条件が示されていました(採用日から3年間など)。同じ公募でも、応募する人の状況によって雇用の条件が変わることがある、ということです。

教員免許は必要なのか

募集要領を見るかぎり、教員免許が必須要件として書かれていない公募が多くあります。一方で、明石高専の教養学群(英語)の公募には「高等学校教諭免許(英語)を有している方が望ましい」という記載がありました。建築分野の公募では「一級建築士の資格を有する方が望ましい」となっており、その分野で意味のある資格が歓迎要件として挙げられる形です。

つまり免許は「必須ではないが、科目によっては評価される要素」という位置づけになります。中学・高校で教えてきた人にとっては、免許そのものより、免許を取って教壇に立ってきた経験のほうが説明の材料になるでしょう。要件の書き方は高専ごと・分野ごとに異なりますので、必ず応募先の募集要領をご確認ください。

中学・高校の教員経験はどう活きるか

高専の1〜3年生は、年齢でいえば高校生と同じ時期にあたります。中学を出たばかりの学生に授業をし、生活の面でも関わるという点で、中高の教員経験と重なる部分があります。実際、香川高等専門学校の採用情報のページには「香川高専の教員が携わる授業以外の職務概要」という資料が置かれていて、授業以外の校務があることが前提になっていることがうかがえます。具体的な内容は高専ごとに違いますので、志望先の資料で確認するのが確実です。

同時に、公募が「研究若しくは実務の業績」を問うている点は、中高の採用とはっきり違います。応募書類でも、これまで何を教えてきたかに加えて、研究や実務で何を積み上げてきたかを書く欄が中心になります。中高の職務経歴を一般に通じる言葉に置き換える作業については、教員の職務経歴書、何を書けばいい?も参考にしてください。校種そのものを変える働き方の考え方は小学校から中学・高校へ、校種を変えて働けるかで扱っています。

検討するときの現実的な進め方

当サイトでは、国立高専機構が公開している教員公募を高等専門学校の教員求人としてまとめています。国立の教員求人や工学の教員求人からも探せます。

まとめ

高専の教員は、中学・高校の採用とは入口が違います。国立高専であれば公募は国立高専機構のページに集約されていて、応募資格として問われるのは主に学位ですが、「同等以上の研究若しくは実務の業績」という道も併記されています。教員免許は必須要件として書かれないことが多く、科目によっては歓迎要件として挙げられます。

見るべき順番はシンプルです。専門分野が合うかを確認し、次に募集要領のPDFで学位要件と任期を読み、そのうえで職務の範囲を確かめる。この3ステップで、検討に値する公募かどうかは判断できます。条件は高専ごと・分野ごとに違いますので、最終的な判断は必ず応募先の募集要領でご確認ください。

教員求人を見る条件を指定して検索する

この記事に関連する求人

工学の教員求人英語の教員求人

ほかのコラム