教員採用試験と私立の併願は両立できる? 時期と準備の組み立て方
教員採用試験と私立の併願は両立できる? 時期と準備の組み立て方
公立の教員採用試験と私立学校の選考は、時期がずれるため併願しやすい組み合わせです。年間スケジュールの重なり方、準備の共通点と違い、優先順位の付け方を解説します。
併願は「保険」ではない
公立を第一志望にしながら私立も受けることを、後ろ向きな保険のように感じる人がいます。ただ実際には、公立と私立では働き方も学校のあり方もかなり違います。両方を見たうえで選ぶ方が、納得して進路を決められます。
私立を受けたからといって公立の選考に影響することはありませんし、その逆もありません。
時期はどう重なるか
公立の教員採用試験
- 春:実施要項の公表、出願
- 夏:一次試験(筆記・教職教養・専門教養)
- 夏から秋:二次試験(面接・模擬授業・実技)
- 秋から冬:最終合格発表、採用候補者名簿への登載
私立学校の採用選考
- 学校ごとに随時
- 秋から冬に募集が増える
- 年明けから年度末にかけて欠員募集
- 年度途中も随時
つまり、公立の山場が夏、私立の山場が秋から冬という関係になります。同時期に潰し合うことが少ないため、併願しやすい組み合わせです。
準備の共通点と違い
共通して使えるもの
- 担当教科の専門知識
- 模擬授業の指導案と授業実践力
- 教育実習の経験
- 志望動機の核になる「どんな教育がしたいか」
模擬授業の練習は公立でも私立でも問われるため、一度作り込んでおけば両方で使えます。
私立で追加が必要なもの
学校ごとの研究です。 私立は建学の精神や教育方針が学校ごとにはっきり違います。「なぜこの学校なのか」に答えられないと、選考は通りません。公立の「なぜこの自治体か」より、踏み込んだ理解が求められます。
公立で追加が必要なもの
教職教養と一般教養の対策です。 出題範囲が広く、筆記対策に時間がかかります。私立ではここまで問われないことも多いため、公立を受けるなら早めに着手しておく必要があります。
現実的な組み立て方
- 春から夏:公立の筆記対策に集中。並行して模擬授業の型を作る
- 夏:公立の一次試験
- 一次の後:私立の募集を見始める。気になる学校の研究を進める
- 秋から冬:公立の二次と並行して、私立の選考を受ける
- 結果が出たら:両方の条件を比べて決める
両方受かったらどうするか
嬉しい悩みですが、実際に起こります。判断材料になるのは、異動の有無、学校の教育方針への共感、待遇、そして自分が長く働きたいと思える環境かどうかです。
公立は異動があるため特定の学校に定着しませんが、身分は安定しています。私立は学校とともに長く働けますが、学校の経営状況の影響を受けます。どちらが良いというより、何を大事にするかの問題です。
まず求人を見てみる
私立の募集は、実際の求人票を見るのが一番わかりやすい情報源です。給与、担当教科、選考の流れが具体的に書かれています。
このサイトでは新卒を対象とした教員求人を都道府県別・教科別に掲載しています。公立の対策を進めながら、どんな私立の募集があるのかを並行して眺めておくと、秋以降の動きがスムーズになります。