大阪府で教員として働く 私学の多さと、学校選びの見方
大阪府で教員として働く 私学の多さと、学校選びの見方
大阪府は私立学校の数が多く、教員の転職先の選択肢が広い地域です。公立と私学それぞれの入り口、通勤圏の考え方、学校ごとの違いをどう読むかを整理しました。
概要
大阪府で教員として働くことを考えている方に向けて、この地域ならではの探し方を整理します。
大阪府の特徴は、私立学校の選択肢が多いことと、近隣府県への通勤圏が広いことの2つです。この2つを踏まえると、探し方がかなり変わります。
「大阪の学校」と一口に言っても、都心部と府内の他地域では通勤環境も生徒層も違います。学校ごとの違いをどう読むかまで含めて見ていきます。
詳細
入り口は大きく2つ
教員として大阪で働く入り口は、公立と私立で分かれます。
公立 の場合、大阪府教育委員会と、政令指定都市である大阪市・堺市が、それぞれ採用を行っています。同じ「大阪の公立」でも実施主体が分かれているため、志望先ごとに募集要項を確認する必要があります。年度途中の欠員に対応する講師登録も、それぞれの実施主体ごとに受け付けています。
私立 の場合は、学校法人が個別に募集します。募集の時期も選考の方法も学校ごとに違うため、こまめに求人を見ておく必要があります。私学協会が募集情報をまとめて公開する仕組みもあり、そこが情報の起点になります。
私立と公立の働き方の違いについては、私立と公立、教員の働き方はどう違う?をご覧ください。
通勤圏を府内に限定しない
大阪で探すときに見落とされがちなのが、近隣府県が通勤圏に入るという点です。
大阪市内を起点にすれば、兵庫県、京都府、奈良県の学校も十分に通える範囲に入ります。鉄道網が密なので、府県境をまたいでも通勤時間はさほど変わらないことがあります。
つまり、「大阪府内の求人」だけを見ていると、通える範囲の学校の一部しか見ていないことになります。住まいを動かさずに選択肢を広げたいなら、隣接府県の求人もあわせて見てください。
私学の幅が広い
大阪府の私立学校は、規模も方針も幅があります。伝統校もあれば、近年になって教育方針を大きく組み替えた学校もあります。中高一貫の学校もあれば、高校単独の学校もあります。
この幅の広さは選択肢の多さですが、「私立だから」でひとくくりにできないということでもあります。給与体系、持ちコマ数、部活動の関わり方、専任への登用の考え方は、学校によってかなり違います。
見るべきは、学校名の知名度ではなく、募集要項に書かれている条件です。
学校ごとの違いをどう読むか
求人票と学校のウェブサイトから、次の点を拾ってください。
- 雇用形態 … 専任教諭か、常勤講師か、非常勤か。常勤講師の場合、専任への登用の考え方があるか
- 持ちコマ数 … 週あたりの授業時間数。書かれていなければ面接で聞く
- 部活動 … 顧問の割り当て方。学校の力の入れ方は、ウェブサイトの部活動紹介の作り込みからも見えます
- 進路の方針 … 進学に力を入れているのか、多様な進路を扱うのか。生徒との関わり方が変わります
- 通勤 … 最寄り駅からの距離。同じ市内でも駅から遠い学校はあります
雇用形態の違いについては、専任教諭・常勤講師・非常勤講師は何が違う?で整理しています。
講師から入るという道
大阪の私学では、常勤講師や非常勤講師として入り、そこから専任になるという流れも見られます。
いきなり専任の枠を狙うより、まず現場に入って学校との相性を確かめるという考え方です。学校側にとっても、一緒に働いた人を専任に迎えるほうが安心という面があります。
ただし、専任への登用が制度として決まっているわけではありません。「登用の実績はありますか」と面接で聞いておくことをお勧めします。答え方に、その学校の姿勢が出ます。
探すタイミング
私立学校の募集は、次年度の体制が固まる時期に多く出ます。加えて、年度途中の欠員募集も一定数あります。産休・育休の代替や、急な退職に伴う補充です。
したがって、「4月の募集シーズンだけ見る」という探し方だと取りこぼします。条件を決めて、定期的に一覧を見る形にしておくと、条件の合う募集に出会いやすくなります。
転職の時期については、教員の転職に適した時期はいつ?もあわせてご覧ください。
まとめ
大阪府は、教員の転職先として選択肢が多い地域です。私学の数が多く、加えて隣接府県も通勤圏に入るため、探す範囲を府内に限定しないことが、そのまま選択肢の広さにつながります。
そのうえで、学校ごとの条件は募集要項で個別に読んでください。「大阪の私学」という括りでは、実態はつかめません。
ティーチャーズキャリアでは、大阪府をはじめ全国の教職員募集を、都道府県別・教科別に掲載しています。まずは通える範囲を決めて、条件を見比べるところから始めてみてください。