面接で「なぜ教員を辞めるのか」と聞かれたら
面接で「なぜ教員を辞めるのか」と聞かれたら
転職面接でほぼ必ず聞かれる「なぜ教員を辞めるのか」。不満をそのまま話すと不利になりがちですが、嘘をつく必要もありません。事実を残したまま伝わる形に整える考え方と、答えの組み立て方をまとめました。
概要
転職の面接で、ほぼ必ず聞かれる質問があります。「なぜ教員を辞めようと思ったのですか」——別の学校を受けるときも、学校以外の仕事を受けるときも、この質問は形を変えて出てきます。
多くの先生がここで迷います。正直に不満を話せば「うちでも同じことを言うのでは」と思われそうだし、きれいごとを並べれば嘘くさい。どちらでもない道があります。事実は変えずに、話す順番と焦点を変えることです。
詳細
面接官が本当に知りたいこと
この質問は、あなたを責めるためのものではありません。面接官が確かめたいのは、次の3つです。
- 辞める理由が、うちに来ても繰り返されるものかどうか
- 自分の状況を落ち着いて説明できる人かどうか
- 次の職場に何を求めているのかが、はっきりしているかどうか
つまり、問われているのは「過去の不満」ではなく「これからどうしたいか」です。答えの重心をそこに置くと、自然と伝わる形になります。
「不満」を「求めるもの」に置き換える
嘘をつく必要はありません。同じ事実を、向いている方向を変えて話すだけです。
- 「部活動の負担が重すぎた」→「授業準備や教材研究に、もっと時間を使える環境で働きたい」
- 「人間関係がつらかった」→「教員同士で相談しながら進められる職場を探している」
- 「事務作業が多すぎた」→「生徒と向き合う時間の比重が大きい仕事に戻りたい」
前者は過去の話、後者は未来の話です。内容は同じでも、後者は志望動機とつながります。面接官は「この人がうちで何をしたいか」を想像できるようになります。
避けたほうがいい答え方
- 前の勤務先を批判する … 具体的な人や学校名を出して責めると、それだけで印象が決まってしまいます
- 「なんとなく」で終える … 理由が浅いと、また同じ理由で辞めると受け取られます
- 待遇の話だけにする … 条件は大事ですが、それ一本だと動機が弱く見えます
30秒で話せる長さに整える
面接での答えは、長くても1分程度です。次の3つを1文ずつ用意しておくと、その場で言葉に詰まりません。
- 事実 … 何年間、どんな環境で働いてきたか
- 転機 … 何を考えるようになったか(一言で。恨みごとにしない)
- これから … だから次はこういう働き方をしたい
この3文をつなげると、それがそのまま答えになります。原稿を丸暗記するのではなく、この順番だけ覚えておくのがおすすめです。
円満に辞める前提で話す
在職中に受けている場合、退職の手続きや時期についても聞かれることがあります。ここは正直に、いま決まっていることと、これから相談することを分けて答えれば十分です。退職の時期や手続きは勤務先の規程によって異なりますので、就業規則を確認したうえで話すと行き違いがありません。
まとめ
「なぜ辞めるのか」は、答えにくい厄介な質問ではなく、あなたが次に何を求めているかを説明できる場です。不満を消す必要はありません。その不満の裏側にある「本当は何がしたかったのか」を言葉にすれば、それは志望動機そのものになります。
答えを整えるには、応募先がどんな働き方を提示しているかを知っておくことも助けになります。ティーチャーズキャリアでは全国の私立・公立学校の教職員募集を掲載しています。募集要項を読みながら、「自分が次に求めるもの」を具体的な言葉にしてみてください。