東京都の私立学校で働くということ 選択肢の多さをどう絞るか
東京都の私立学校で働くということ 選択肢の多さをどう絞るか
東京都は私立学校の数が多く、学校ごとの方針も待遇も幅があります。多すぎる選択肢をどう絞り込むか、専任と常勤講師の入り方、通勤圏の考え方までを整理しました。
概要
東京都で私立学校の教員を探すとき、多くの人がぶつかるのは「選択肢が多すぎて絞れない」という問題です。
学校の数が多く、方針も規模も待遇も幅があります。しかも通勤圏には神奈川・埼玉・千葉の学校も入ってきます。情報が足りないのではなく、多すぎて判断できないというのが、東京で探すときの実態です。
この記事では、その絞り込み方を中心に整理します。
詳細
先に「譲れない条件」を3つ決める
求人を眺めてから考えると、いつまでも決まりません。見る前に条件を決めるほうが早く進みます。
決めておきたいのは次の3つです。
- 通勤時間の上限(ドアツードアで何分までか)
- 雇用形態(専任教諭に限るのか、常勤講師も含めるのか)
- 絶対に避けたいこと(部活動の負担、寮の当直、宿泊行事の引率など、人によって違います)
3つ目が特に大事です。「あったらいいこと」より「これがあると続かないこと」を先に決めるほうが、絞り込みははるかに速くなります。
東京の私学の幅を理解する
東京都の私立学校は、次のような点で大きく異なります。
- 規模 … 一学年数クラスの学校から、大規模校まで
- 一貫の形 … 完全型の中高一貫、併設型、高校単独、大学附属
- 進路の方針 … 難関大学進学に重心を置く学校、多様な進路を扱う学校
- 教員の働き方 … 持ちコマ数、部活動の関わり方、校務分掌の重さ
同じ「東京の私立高校」でも、実際の仕事内容はまったく違います。 学校名の知名度と、教員としての働きやすさは別の話だと考えてください。
中高一貫校の特徴については、中高一貫校で働くということをご覧ください。
大学附属校という選択肢
東京には大学附属の学校が多くあります。附属校は、進路指導の性格が他校と変わります。
内部進学の割合が高い学校では、受験対策に割く時間の比重が下がり、そのぶん探究的な学習や行事に時間を使える場合があります。一方で、大学との連携行事や、内部進学の判定に関わる業務が発生することもあります。
「進学指導の負担が軽い」と単純に言えるわけではないので、どんな業務がその代わりに入るのかを面接で確認しておくとよいでしょう。
通勤圏を都内に閉じない
東京で働きたい人が、必ずしも都内の学校である必要はありません。
都心から神奈川・埼玉・千葉の学校へは、乗り換え次第で十分に通えます。逆に、同じ東京都内でも、多摩地域と都心では通勤の実態がまったく違います。
「東京都」で絞るより、「自宅から◯分」で絞るほうが実態に合います。
専任と常勤講師、どちらから入るか
東京の私学では、専任教諭の枠は競争が起きやすい一方、常勤講師・非常勤講師の募集は動きが多い傾向があります。
専任に絞って待つのか、講師として入って学校を見るのか。これは正解のある問題ではなく、生活の見通しと、どれだけ時間をかけられるかで決まります。
講師から入る場合は、次の点を面接で確認してください。
- 契約期間と、更新の考え方
- 専任への登用の実績があるか
- 講師と専任で、校務分掌や部活動の負担がどう違うか
雇用形態ごとの違いは、専任教諭・常勤講師・非常勤講師は何が違う?で整理しています。
学校のウェブサイトから読み取れること
求人票に書かれていない部分は、学校のウェブサイトから推測できます。
- 教育方針のページ … 抽象的な言葉だけか、具体的な取り組みが書かれているか
- 行事のページ … 更新が止まっていないか。学校の動きが見えます
- 部活動のページ … 力の入れ方が、そのまま顧問の負担に直結します
- 採用ページ … 求める教員像が書かれていれば、応募書類の書き方の指針になります
更新が止まっているサイトは、それ自体が一つの情報です。 よい悪いの判断ではなく、外への発信にどれだけ人を割いているかが見えます。
応募書類は学校ごとに書き分ける
選択肢が多い地域では、同じ書類を使い回したくなります。ただ、東京の私学は学校ごとの方針の差が大きいため、志望動機だけは学校ごとに書き分けるほうが通りやすくなります。
教育方針のページから一つ引いて、自分の経験と結びつける。それだけで、他の応募者との差が出ます。
職務経歴書の書き方については、教員の職務経歴書、何を書けばいい?をご覧ください。
まとめ
東京都で私立学校を探すときの難しさは、情報の少なさではなく多さにあります。先に条件を3つ決めてから見るだけで、絞り込みの速さが変わります。
そのうえで、学校ごとの違いは募集要項とウェブサイトの両方から読んでください。「東京の私学」という括りでは、働き方の実態はつかめません。
ティーチャーズキャリアでは、東京都をはじめ全国の教職員募集を都道府県別・教科別に掲載しています。通える範囲を決めて、条件を見比べるところから始めてみてください。